ボンボンを持って踊るカニ
まるでチアリーディングのように、手にボンボンを持って踊っているように見えるカニがいます。
TVで紹介されたりしたので、見たことがある方もたくさんいらっしゃると思いますが、私はいつも名前を忘れてしまいます。
日本ではキンチャクガニ、英名ではボクサー・クラブ(Boxer Crab)といいます。
手というか、ツメにはさんで持っているのは小さなイソギンチャクなのですが、それを左右に振る動作はなかなか優雅で面白いですね!
さて。
キンチャクガニがツメではさんで持っているイソギンチャクですが、名前をカニハサミイソギンチャクといいます。
そのまんま。(笑)
「カニがはさんでるから、これでいいんじゃね?メンドクサイし。」という安易な名付け方をされたのではないかと想像してしまいますね。
しかしこのイソギンチャク、カニが持っている以外で単体で生息しているものは、未だに見つかっていないそうなんです。
だから、キンチャクガニがいったいどこでこのイソギンチャクを手に入れているのか、我々人間にはわからない謎なんです。
キンチャクガニはこのイソギンチャクを敵への威嚇に使うのですが、特にカニの天敵であるタコに対して効果抜群のようです。
イソギンチャクは毒のある刺胞を持っているので、タコも容易に近づけないのでしょうね。
ちなみに普通に磯で見かけるイソギンチャクにも刺胞はありますが、人間には影響がありません。
たとえばミズクラゲにも刺胞はあるものの、人間の皮膚を刺し通すほどの長さがないので触っても影響がないというのと同じですね。
私が子供の頃、よく磯遊びをしている時に、足の親指をイソギンチャクに押し当てて遊んでましたが、刺されたことは一度もありません。
なぜそんなことをしていたのかというと、イソギンチャクがキュって縮んで吸い付くのが面白かったんですよね。でも、思い返せば他には誰もそんなことしていなかったような気がします。
話がそれてしまったので、元に戻しましょう。
カニが餌を食べるときは左右のツメを使って口に運びますよね?
キンチャクガニは左右のツメにイソギンチャクを持っているので、「食事の時はどうするのだろう?」と疑問だったんですが、食事の間はイソギンチャクを脇に置いておいて、食事が終わったらまた挟むそうです。
その場面を想像して、なんだかクスっと笑ってしまいました。
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